新NISAを始めようと思ったとき、多くの人が最初に悩むのが「SBI証券と楽天証券、結局どっちがいいのか」という点です。どちらも人気のネット証券で、投資信託・国内株・米国株を低コストで始めやすい環境が整っています。実際、新NISAの制度自体は同じでも、クレカ積立の還元率、ポイントの使いやすさ、アプリのわかりやすさ、将来まで使い続けやすいかには差があります。この記事では、2026年4月時点の公式情報をもとに、初心者目線で両社を比較し、どちらを選ぶべきかをわかりやすく整理します。

新NISAは「どこで始めるか」がかなり重要
新NISAでは、つみたて投資枠が年間120万円、成長投資枠が年間240万円まで使えます。さらに、非課税で保有できる生涯上限は合計1,800万円で、そのうち成長投資枠は1,200万円までです。売却した分の簿価は翌年以降に再利用でき、制度としては長期運用にかなり使いやすくなっています。なお、NISA口座は原則として1人1口座です。つまり、SBI証券と楽天証券を同じ年に併用して新NISAを使うことはできません。
この前提があるので、「とりあえず有名だから」で決めるより、今後3年、5年と積み立てを続けやすいかで選ぶほうが失敗しにくいです。初心者の比較で特に見るべきなのは、クレカ積立、投信保有ポイント、商品数、アプリの使いやすさ、そして普段の生活圏との相性です。ここを整理すると、SBI証券と楽天証券の違いはかなりわかりやすくなります。

SBI証券と楽天証券の違いを最初にざっくり整理
先に大きな方向性だけまとめると、SBI証券は機能と選択肢が広い総合型、楽天証券は初心者でも入りやすいわかりやすさ重視型です。どちらも投資信託の積立は100円から始められるため、最初のハードルは高くありません。
ただし、中身を見ると差があります。
NISA対象ファンド数の比較
SBI証券は、2026年1月時点でNISAのつみたて投資枠対象ファンド数が283本、成長投資枠対象ファンド数が1,501本と案内しており、取扱本数の厚みが大きな強みです。
楽天証券は公式に、つみたて投資枠対象が200本超、成長投資枠対象が1,100本超と案内しています。楽天証券も十分多いですが、より幅広く選びたい人にはSBI証券が強いといえます。
楽天証券も十分多いのですが、より幅広く選びたい人にはSBI証券が強いといえます。
クレカ積立はSBI証券の上限が強い
新NISA初心者が気になりやすいのが、やはりクレカ積立の還元率です。SBI証券は三井住友カードとの連携で、公式ページ上では年間カード利用額などの条件に応じて最大4%のVポイント還元が案内されています。一方、楽天証券は楽天カードによるクレカ積立で、カード種別や対象ファンドに応じて最大2%のポイント還元が案内されています。単純に上限だけを見るなら、SBI証券のほうが魅力的です。
ただし、初心者がここで気をつけたいのは、最大還元率だけで決めないことです。SBI証券の高還元はカードランクや利用条件の影響を受けますし、楽天証券もカードの種類によって還元率が変わります。実際には、自分が普段どのカードを自然に使っているかのほうが大事です。三井住友カードをメインで使う人ならSBI証券、楽天カード中心なら楽天証券のほうが、無理なくポイントを取りやすいです。

長期で見るなら「保有中のポイント」もかなり大事
初心者だと積立時のポイントばかり見がちですが、実は長く続けるほど効いてくるのが保有中にもらえるポイントです。SBI証券には投信マイレージがあり、公式のポイントサービスでは、通常銘柄で年率0.1%、月間平均保有額が1,000万円以上なら0.2%、指定銘柄ではさらに高い付与率が設定されています。長期積立とかなり相性が良い仕組みです。
楽天証券にも投信残高ポイントプログラムがあり、対象の投資信託を保有すると、月間平均保有金額に応じてポイントが進呈されます。つまり楽天証券も、積立時だけでなく保有中の残高に応じてポイントを受け取れる仕組みを持っています。どちらも長期投資向きですが、ポイント制度の広がりや選択肢の多さまで含めると、ややSBI証券のほうが優位に感じやすいです。
商品ラインナップで選ぶならSBI証券がやや有利
新NISAを始める初心者の多くは、最初はオルカンやS&P500連動型のような、人気の低コスト投信を選ぶことが多いはずです。このレベルなら、正直どちらでも大きな不便はありません。SBI証券も楽天証券も、主要な定番ファンドはしっかり取り扱っています。
ただ、将来的に「投資信託の選択肢を広げたい」「成長投資枠も本格的に使いたい」「いずれは米国株や個別株にも興味が出るかもしれない」と考えるなら、商品数の多さは地味に効いてきます。2026年1月時点の公式案内ベースでは、つみたて投資枠・成長投資枠ともにSBI証券の取扱本数はかなり厚く、選択肢を広げやすいのが魅力です。最初は差を感じなくても、長く使うほどSBI証券の強みが見えやすくなります。
使いやすさは楽天証券がかなり強い
一方で、初心者にとって「選択肢が多い=使いやすい」ではありません。ここで評価しやすいのが楽天証券です。楽天証券はiSPEEDなどのツールを展開しており、相場情報、チャート、発注機能までスマホで使いやすく整理されています。楽天ポイントとのつながりも直感的で、投資が初めてでも全体像をつかみやすいのが魅力です。
SBI証券も近年かなり改善が進んでいて、2026年には「かんたん積立アプリ」から「投信つみたてアプリ」へのリニューアルが行われ、初心者でもわかりやすい画面へ刷新されています。ただ、全体ではSBI証券のほうが機能が多く、情報量も多めです。そのため、最初の段階で「迷わず始めたい」「できるだけシンプルに使いたい」と考える人には、楽天証券のほうが入りやすい可能性があります。
楽天経済圏を使うなら楽天証券の満足度は高い
楽天カードを日常的に使い、楽天ポイントを買い物や支払いで消化している人なら、楽天証券はかなり相性がいいです。楽天証券のクレカ積立は、ポイントの流れが理解しやすく、さらに楽天カードと楽天キャッシュを組み合わせることで毎月最大15万円のキャッシュレス積立に対応しています。新NISAのつみたて投資枠は毎月10万円までなので、残りは成長投資枠との併用になりますが、資金を柔軟に回したい人には便利です。
また、楽天証券は公式リリースでNISA口座数第1位を打ち出しており、利用者規模の大きさも初心者には安心材料になります。もちろん「人数が多いから絶対正解」というわけではありませんが、情報も見つけやすく、周囲に使っている人が多い可能性が高い点はメリットです。

では、新NISA初心者にはどっちがおすすめか
ここまでの比較を踏まえると、初心者向けの答えはかなり整理できます。
どんな人にどっちが向いているか
まず、とにかく失敗しにくい一社を選びたい人、商品数や今後の拡張性も重視したい人、ポイント制度を長期で活かしたい人には、SBI証券が向いています。今後「投信だけでなく株も」「NISA以外の運用も」と広げたくなったときに、SBI証券の総合力はかなり頼れます。
逆に、楽天カードをメインで使っている人、楽天ポイントを普段から貯めている人、最初は難しいことを考えずわかりやすく始めたい人には、楽天証券の満足度が高くなりやすいです。特に、投資を「生活の延長」で始めたい人には、楽天証券の導線のわかりやすさはかなり魅力です。

迷ったときの決め方はこの2択
最後に、迷って決めきれない人向けに、かなりシンプルに言い切ります。
どちらを選ぶべきか
長期で本格的に使いたい人、商品数を重視する人、クレカ積立や保有ポイントをできるだけ広く取りたい人に向いています。
楽天カード・楽天ポイント中心の生活をしている人、シンプルで始めやすい画面を重視する人、最初の一歩を迷わず踏み出したい人に向いています。
つまり、2026年版の結論としては、総合力ならSBI証券、楽天経済圏との相性なら楽天証券です。初心者にとって大事なのは、完璧な一社を探すことより、自分が積立を続けやすい環境を選ぶことです。新NISAは始めるタイミングも大切ですが、それ以上に「続ける仕組み」を作れるかどうかで差がつきます。
まとめ
SBI証券と楽天証券は、どちらを選んでも新NISAを始める証券会社として十分に優秀です。そのうえで違いを一言で整理するなら、SBI証券は総合力重視、楽天証券はわかりやすさ重視です。商品数や保有ポイント、今後の拡張性まで考えるならSBI証券がやや優勢ですが、楽天カードや楽天ポイントとの一体感を重視する人にとっては楽天証券の使いやすさもかなり魅力です。
結局のところ、初心者が本当に重視すべきなのは「どちらが最強か」ではなく、自分が積立を続けやすいかです。ポイント制度、アプリ、日常で使うカード、将来やりたい投資の広がりまで見て、自分にとって自然に続けられる一社を選ぶことが、新NISAで失敗しにくい一番の近道です。



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